✴︎ AMI薬局 ✴︎ OPEN 〜色々な方々のご協力のおかげです〜
かなり久しぶりの更新です。
遂にですね。
色々とありましたが、、、、、、
零売薬局(AMI薬局)をOPENすることができました。
amifitnesspharmacyami.business.site
北日本新聞様に取り上げて頂けました。
↓
↓また、 ネット記事にも取り上げて頂けていたようです。
①何故、【零売薬局】なのか?
これには、医療費の抑制が関係しています。
医療費の財源には、国民皆様の毎月の給与から引かれている【国民健康保険料】が挙げられます。
・美容目的でのビタミン剤処方や保湿剤が健康保険で不適切利用されてきた話題は、最近の話ではありません。
・また、慢性痛でルーチン化した貼付剤が保険医療機関で処方されていたりもします。
「市販薬にもあるような貼付剤を毎回のように貰うため、医師と薬剤師の人件費が間に入り、保険医療の国民負担でルーチン化される必要があるのだろうか?」と常々、思っていました。
他にも、便秘で悩んでいる方への下剤も市販薬でも購入できたりします。
ビオフェルミンなどの整腸剤もそうです。
そういった類も、保険医療機関をファーストアクセスにしてしまっている状況で
『医療費は増えているので、国民健康保険料が上がってしまいます。』というのは如何なものかとモヤモヤしてました。
↓に全てを囲い込もうとして失敗した24時間営業のコンビニビジネスについて記事にしています。
今の薬局業界は、開業医の皆様は専門医などで分かれていますが、保険薬局は専門などで別れてはいません。
(※強いて言えば、専門の開業医様の門前薬局であればそうなり得ると思いますが。)
保険薬局は、どんな科の処方が来ても対応しなければいけない状況下で、24時間対応、施設在宅医療と全てを今後、囲い込もうとすれば24時間コンビニと同じ道を歩むような気がします。
保険診療をファーストアクセスにするのではなく、
・美容目的のビタミン剤や保湿剤が欲しい
・花粉症の薬が欲しいけれども、病院と薬局の両方へ行く時間がない
・いつも同じ貼付剤を処方して貰っている。
・いつも同じ便秘薬や整腸剤を処方して貰っている。
上記のような層の方が
『他のファーストアクセスとしての選択になりうる薬局の存在もあるべきでは?』
と考え、保健所の方などとも話や数十ページの事業計画書などを提出して相談に乗って頂いていました。
②パーソナルジムを併設した理由は?
日本は、近年、フィットネスブームがおきました。
私も筋トレをしていました。
しかし、【筋トレ=健康】などのイメージがありますが、知り合いなどで筋トレに行き腰痛持ちになったりしてしまう人も出ていました。
また、薬剤師として働いていた際に、患者様から
・「腰痛です。」
・「坐骨神経痛です。」
・「肩が痛いです。」
と処方箋を受け取る機会も結構な頻度でありました。
そういう方達は、ずっと同じような薬を飲み続けていました。
処方されているのは鎮痛剤です。
対処療法です。
患者様から
・「いつまで薬に頼るんですか?」
・「いつまで飲むのですか?」
という相談を投薬時に受ける機会が多く、身体についての勉強もしていくようになりました。
人の身体には、【キネティックチェーン(運動連鎖)】というものがあります。
また【Joint by Joint Theory】という理論もあります。
例えますと、腰椎という腰の骨があります。
人体模型などが手元にある方がいれば、見ていただくと分かるのですが、動きにくい構造になっています。
しかし、胸椎は腰椎と異なり動きやすい構造になっています。
もう、骨の構造がそういう感じになっているんですよね。
ちょっと文章で説明しにくいですが。
人の身体は繋がっているので、「腰が痛い」といっている人も実際には腰に問題があるのではなく
「本来働くべき箇所が働けていないがために(例:隣接する股関節など)、負担が巡り巡って腰に来ている(代償)という可能性もある」という事なのです。
そのような方が、腰が痛いからと鎮痛薬を飲み、日常通りに生活しても根本的には解決していません。
日本整形外科学会・日本腰痛学会によれば、【腰痛の85%は病理学的解剖学的な診断を行うことが困難】と公表した過去もあり、対処療法である【痛み止め】を服用していても根本的解決になるかと言えば難しい訳です。
原因不明の85%は筋肉や筋膜が原因となっているケースもあります。
また、腰痛はですね。
トレーナー業界の方達は、凄い勉強熱心でして、ZOA【Zone Of Apposition】というものの存在も僕は勉強し始めてから知りました。
【ZOAが足りていない】という表現のされ方をするようです。
横隔膜という筋肉によって作られる空間的なものを表しているのですが、コレがうまく作れなくなってしまうが為に安定性を失い、負担がかかってきて【腰痛が生じる】というケースもあります。
また、【肩甲骨の烏口突起】という部分は身体の前側に飛び出ており実際に触れる事もできるところですが、そこは【肩峰】という箇所に【烏口肩峰靭帯】というもので繋がっています。
その下を【棘上筋】というのが通っている訳です。
これで腕が外転(上っていく)していくとですね。肩の安定性が悪い方は、筋肉が靭帯に締め付けられることになり【肩峰インピンジメント症候群】というものが起きます。
そして、痛みが出たりします。
この仕組みが分かっていれば、体操競技選手でもない一般人の方に
「変わったやり方で、健康のためだ」と腕立て伏せどころか、【更に不安定な吊り輪を使用したトレーニングをさせるのは、必要性がないどころか怪我のリスクがある】と米国でのロングセラー書籍には注意書きされています。
また、『ジムがブームで行きたいけど、行ってもやり方が分からない。』という相談を呑み屋さんで聞く機会などもありました。
そのため、マシン類の器具を設置し、「自分で健康のために運動して下さい」と個人に任せて運動を行って頂くのではなく、パーソナルジムにしようと変更しました。
⬇︎ 独立までの流れ。 興味のある方はどうぞ。
前述したことを考えていた僕は、即座に会社に退職届を出し、何も決まっていないまま無職になりました(笑)
取り敢えず、「銀行さんへの話と取引相手になって頂ける医薬品卸会社さんを探さなければ」と探すことに。
しかし、零売を考えているという時点で日本の医薬品流通の90%をシェアし、保険薬局事業もやっている大手企業様方からは閉め出されてしまうため、何度諦めそうになったことか.......
中には、「面談しましょう」と呼んで頂き、どういうビジネスモデルなのかの数時間の話をして「後日、連絡しますね。」と言われたが、そのまま音信不通。
こちらから連絡を入れて、聞いてみても「担当者から折り返しますね。」と言われるも音信不通。
他社の大手卸さんでも、一通目に【零売】が入っている時点でメールすら返ってこないところもあった。
大手製薬企業の本社に行きまして、『どうすれば卸さんが見つかりますでしょうか?』と相談し、そこから伺った箇所に行っても駄目でした。
しかし、人生というものは分からないものでして。
奇跡のような巡り合わせが、必要な時に起きるものなんですね。
「もう万策尽きた。駄目だな。」と諦めて、「どこか適当に医療業界以外の就職先を見つけるか?」、「やった事のない水商売+薬剤師もありか?」等と考えていました(笑)
他の知っている経営者の方も同じようなことを語っていました。
僕はですね。昔、SeesaaBlogで52万ブログ中で8位になったサイトを運営していたことがあるのですが、その中でですね。
【人は、人生で3度。自分の人生へ劇的に影響を与えた筈の何かに出くわしているが、ただ気づいていなかったりするそうだ。】というような類の記事を書いたことがあったんですよね。
それが僕にとっては、ここだったのかなぁと・・・・
医療業界ではなく、他業界の色々な経営者様方の手助け等がありつつ、家族や知人等の応援や手助け、保健所様方などからの指導もあり、何とか辿りついた訳です。
正直、勤務していたところを辞めた後。
何も考えずに、大手銀行さんや色々なところに駆けずり回った。
「このまま制度も大きく変えず、業界も変わらずにいつまでも続けてたら、まずいと思いません?毎年のように薬局業界は叩かれている訳で。」と相談しました。
薬剤師会にも直接、話をしに行きました。
しかし、「零売薬局というものがですね。ビジネスとして成り立つのか?」というと
正直、事例も少ないですし、融資をしても回収できるか不確定要素がまだ大きい訳です。
『保健薬局事業を何故やらないのか?そちらなら、まだ融資を考える。』と言われることもありました。
しかし、、、、、
医療業界や薬局業界の方であれば、分かると思いますが、調剤薬局を今後、これ以上に街中に増やしていく意味とお上の保険医療機関を減らしていきたい希望がもう行き違っている訳です。
株式投資の世界では、【国策に売りなし】という格言があります。
つまり、その格言通りに行くと、お上が減らしたい「保険事業をやれ」と勧めてくるのは、
国策の真逆の道を選んでいることになる訳です。
医療業界にいない人からすれば、「保険調剤事業は安泰だし、融資しても回収できるだろう」と思われているのかもしれません。
確かに、実際に、零売薬局をやっている方にも会いに行きました。
その際に「保健薬局事業に比べれば、独立して食べていくにはかなり厳しい道だよ。」という話も伺いました。
更に、日本の医薬品流通のシェア90%近くを持つ大手卸等からは、零売薬局というのは嫌がられてしまい閉め出されるとですね。どうしようもない訳です。
(※卸してもらえない話は、他の零売薬局をされている方達のネット記事でも見て知っていましたが.....)
ですが、大手卸様の中でも、メールをしていて1社だけは将来のことを考え、真剣に今後の在り方について考えているようでした。
ただ、まだ社内での検討や準備段階のようで断られはしましたが。
僕が株式投資で「4社から1社を投資対象として選べ」と言われれば、必ずそこを選びます。
とまぁ、『独占禁止法に触れるんじゃないか?』と思える対応にですね.......
勢いで会社を辞めて、プー太郎と化して融資も受けないのであれば、手元にあるのは、株式の資産のみ。
会社を辞めた途端に、税金やらを自分で払わないといけない訳です。
融資も受けられないのであれば、自分の資産が尽きるのが先か、独立するのが先かという時間との勝負です。
八方塞がりになった僕は、【一人薬剤師で透析門前、地方で年収800万超え】の求人を見つけ
「保険調剤薬局以外で独立できないのであれば、もう保険調剤の収入が高いうちに稼げるだけ貯めて5年以内に海外移住しよう。」
と県外にいる友人らとも結構、真面目に考えていました。
(※海外では国によって、移住しようと権利を得るのに1000万相当以上の家を購入することなどの条件があったりします。)
ところが、がむしゃらにでも行動すればですね・・・・・
協力者になってくれる方々も出てくるんですね。
知り合いを紹介して頂ける方達にも沢山、出逢いました。
その繋いで頂いた方が、別の方を繋いで頂けたりと・・・・・
僕のお世話になってきた経営者の方達の中でやりたい事を伝えるとですね。
「それはダメだよ。無理だよ。」という事を言う人はいませんでした。
皆さん、前向きに考えてくれました。
「紹介できそうな人がいたら、紹介しようか?」と
僕は半年間近く独立準備の最中、プー太郎をしていたこともあり時間が有り余っていたので、フィットネス分野の勉強をする時間がありました。
【筋トレ=健康】という単調な考えであった僕の頭もそれに連れて、少し変わりました。
・人には【特異性の原則】というものがあります。
【ある動作を鍛えたいのであれば、それとリンクした動作でなければいけない】というものです。
例えますと。
【ただ、足の筋肉を鍛えるのではなく、脳や神経も使い実際の動作により近い中でのトレーニングが高齢者の方達の転倒防止に役立つのでは?】という事です。
バーがマシンに取り付けられており、必ず真っ直ぐに挙げることができるようになっているスミスマシン。
しかし、実際には日常動作で補助が入った完璧な動きは、そこまで無い訳です。
実生活では、自分の脳や神経、筋肉を使いバランスを保とうとしたりしています。
『転倒予防をしましょうか?』と高齢者の方に椅子へ座ったまま、ひたすら足の筋肉をつける筋トレをして貰うとします。
脚は太くなりましたが、つまづいた時に「パッ」っと足が出て踏み止まれるかは、伸長反射や筋パワーの話になってきます。
米国では、書籍を書かれているトレーナーの方が
【マシン類が普及したことで、ピンポイントで筋肉を強化することはできるようになったが、それが本当に人々の健康に繋がっているのかと言うと難しい。】という表現もなされています。
マシンジムが駄目なのではなく、【目的に応じて必要なものが変わってくるということが重要視されるべき】なのだろうと、僕は解釈しました。
しかし、話題に上がるのは【サルコペニア】や【フレイル(虚弱)】に関する【筋肉量の低下】等についてで、医療業界ではまだ更に深く触れられていないような感じがします。
米国では、【医療従事者こそフィットネスの分野についての知識を是非とも持っておいて欲しい】といった類の言葉が【Movement:Functional Movement Systems】という書籍に記されています。
色々とありましたが、、、、、、、
後で予想外のトラブル等もあった訳ですが、OPENまではこぎ着けました。
知人達やお世話になっている経営者様より【胡蝶蘭】などが届きました。
改めて【周囲の人には恵まれているな】と感じました。
全くの知らない県に引っ越してきて、僅か1年半で知り合いの方もかなり増えたと思います。
新聞に取り上げて頂けたり、ニュースになったとしても、まだ店舗の場所も知名度もないので初日の来客数は0人でした(笑)
どうやら開店日〜1ヶ月程度は、認知されるまでも含めて軌道に乗るまで時間を要するようです。
試行錯誤していこうと思います(笑)
【AMI薬局】
〒:939-8081
営業日: 12:00〜21:00 【火・水・金・土・日・祝 】
定休日: 月曜日・木曜日 (祝日の場合、翌日が定休日)
TEL : 0764-81-6924
Mail : amipharmacy2020@gmail.com